スペシャルコンテンツ
SPECIAL CONTENTS

アラタナ+Special Talk

アラタナ+株式会社スタートトゥデイ 大石 亜紀子様

女性のライフイベントと仕事

アラタナは 2015 年 3 月よりスタートトゥデイグループに加わりました。
そこで今回からグループインタビューと題してグループ会社の皆様とアラタナ社員との対談の場を設けることにしました。
第一回目はスタートトゥデイ取締役 大石亜紀子様とアラタナ コンタクトセンター事業部企画グループマネージャー 河野枝里の対談の様子をご紹介致します。河野にとって大石様は同じ女性管理職であり結婚・出産も経験した先輩です。

河野
お時間いただきありがとうございます。本日は女性がさまざまなライフイベントを経験しながらキャリアを積んでいくということ、それを可能にする会社について大石さんの経験談を交えてお聞きしたいと思います。
大石
お会いできるのを楽しみにしてました。

働きながらの結婚・出産

河野
早速なんですが、最近結婚や出産を経験したスタッフから大石さんに聞いてみたいことを事前に用意しましたので、ひとつずつ伺っていきたいと思います。
大石
はい、私の経験はあまり参考にならないとよく言われるので、全く自信ないですが...
河野
大石さんは結婚・出産を経験されていますが、そういった大きなライフイベントはどう対応されましたか?やはり大変でしたか?
私も最近結婚したので是非今後の参考にしたいです。
大石
まず、結婚については、子供がいない時期は彼氏と同棲しているのと大差ないなと思いました。
むしろ、私は一人暮らしをしたことがなかったので結婚当初は実家を出て自立したことだけで楽しかったです。
出産については、産後の育児体制や業務の引継ぎ準備も含めて何も考えていなかったので、周囲に大変迷惑をかけてしまったという反省があります。会社ができてから在籍中に出産したのは私が初めてだったのですが、社長の前澤をはじめ周囲の仲間も寛容に私の無謀なチャレンジを許容してくれました。
当時はまだまだベンチャー気質だったので、制度や体制が充実してないことは気にもせず、出産に限らず何にでもチャレンジ精神が強かったと思います。ルールが無い方が楽しめるタイプですね、自分も会社も。
私としては妊娠と役員人事の打診が同時に来て、全然実感が湧かないままに出産を迎えてしまったというのが正直なところです。
出産の時は、分娩台で本当に赤ちゃんが自分から出てきてビックリしました(笑)。
産まれてからは当たり前に大変でしたよ。

株式会社スタートトゥデイ 大石 亜紀子様

河野
やっぱり出産は大変ですよね。アラタナも最近は産休・育休をとる社員が続いているのでよくわかります。家庭をもってから仕事とのつきあい方は変わりましたか?
大石
子供が産まれたことでの自分の変化や成長はたくさんありますし、日々感動の連続なんですけど、仕事とのつきあい方はある意味で変わらなかったです。「心のあり方と物理的な環境を上手く切り分ける」ことが自分なりに見つけたコツでした。
物理的には家庭・子供に時間が割かれますが、精神的には常に会社の役員を担っている意識を最優先にした方が 2 足のわらじを履いていても躓きにくいという感じです。オンとオフの切り替えが上手くいかないことはざらにあるので、それが上手くいかないことでストレスを感じないために得たテクニックというか。例えば仕事で外せないときに子供が熱を出したり、育児でバタバタしてる時に急な仕事が舞い込んだりしたら、パニックになります(笑)。
自分はメンタルが乱れるのが嫌だったので、24 時間いつでもマインドはオンの方が楽ってことです。そうすれば、物理的な家庭の問題は対処するだけなので、何が起きても気持ちはポジティブのままです。実際はてんやわんやですけどね。
河野
なるほど。女性は家事をしないとって思ってしまいがちで仕事との両立に悩むことも多いですが、大石さんの両立はやっぱり旦那さんのサポートあってことなのでしょうか?
大石
そんなことないですよ。私はどうしても自分でやったほうが楽って思ってしまうんですよね。家事も仕事と一緒で誰かをマネジメントするのは大変ですよ。
もちろん出産したばかりの頃は自分一人で仕事と両立させることは難しかったので、任せられることは人に任せるようにしました。夫だけでなく親や妹、信頼できるベビーシッターさんにも頼りました。「人に頼んじゃってもいい」と気楽に考えて一番大変な時期を乗り切った感じですね。
こういった家庭の状況は人によって異なるので、人それぞれマネジメントの仕方は違ってくると思います。パートナーと良く相談して頼れる選択肢があるならお願いすればいいのかなと。
私は出産後も同じ役職に戻りましたが、それも人によって違っていいと思います。何を優先するのかは一人一人違いますので、両方やりたいならやればいいし、最初は無理せず職位を落として働き、両立できるようになってからもう一度昇進を目指してもいいですよね。どんな選択肢が自分に合っているのかを大切にすべきだと思いますし、それが出来る会社でありたいと思っています。
河野
人によって仕事と家庭の関係って変わりますよね。旦那さんに手伝ってほしい人もいれば、なるべく自分でやりたい人だっていますし。
最近子供が生まれた男性スタッフから奥さんの育児ストレスを発散させてあげる方法について質問がきていました。何かアドバイスありますか?
大石
ご本人に聞いてみないと何とも言えませんが、仮に育児のストレスを 2 パターン想定してみると、1 つは「共感してほしい」、もう 1 つは「評価してほしい」という気持ちだと思います。求めているものが助力なのか承認なのかでその人の感情も解決法も違ってきます。
パートナーがそこを見極めてくれたら育児のストレスも全然違うと思います。
人それぞれだと思うので、まずはヒアリングです。母親だからできて当たり前とか、子供なんだから常に可愛く思って当然とか、固定概念で決めつけられてしまうと、家で一人で育児に従事している期間は孤独感を感じてしまうと思います。ママだって、人それぞれ得意不得意や好き嫌いがあることを理解して、フラットに考えてもらいたいですね。

女性管理職としての目線

河野
では、次はスタートトゥデイの管理職という立場についてお話きかせてください。
スタートトゥデイは点数で評価しない人事制度をとっていると聞きました。点数に頼らない評価って難しくないですか?
大石
半期ごとの考課面談を義務付けていた時期もあったのですが、形骸化してしまって、これじゃいけないなと見直すことになりました。
数値評価は確かに分かりやすいですが、本当の意味で部下と向き合っていることになるのか?という疑念が浮上したんです。考課項目の点数評価に上司が逃げこむことを止めて、本当の意味で部下の一人一人と向き合って、半期に一度その人の良さや課題を振り返るのではなく、日常的に部下のファインプレイを見逃さないようにしよう、という意図です。
ですので、昇格のタイミングは上司が部下の成長タイミングに合わせていつでも実施できるよう、毎月申請できる制度になっています。
河野
数値評価をしないことで不公平感が出てしまう気がしたのですが、メンバーを公平に評価するために個人的に心がけていること、工夫していることがあれば教えてください。

アラタナ 河野

大石
私は自分の判断に自信を持つ、自分の判断に責任を持つしかないと思います。会社から認められてリーダーになっているのですから、自分の判断に自信がないのであれば、ポストを辞職すべきと思います。
また、私の場合は女性としての感覚も活用しています。責務に性別は関係ないですが、役員唯一の女性ですし、女性特有の感受性は個性の一部としてたくさん活かしたいと思っています。論理的な説明が苦手なスタッフの微細な感覚に共感できる機会はたくさんあって、そういう時に私にしか出来ないことを提供できている実感を持てます。
河野
女性ならではの感覚っていいですね。私も管理職に就いているので、メンバー評価に悩むことがあるのですが、自分らしさを出していけるようにがんばります。
本日はありがとうございました。
大石 亜紀子(おおいし あきこ)様プロフィール
  • 1976年 千葉県生まれ
  • 2002年 スタートトゥデイ入社
  • 2004年 ZOZOTOWN の立ち上げに携わる
  • 2007年 同社取締役 EC 事業本部長就任
  • 2011年 日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー総合部門2位を受賞
  • 2012年 同社取締役兼想像戦略本部長
  • http://www.starttoday.jp/